夏なんて嫌い










あの時を思い出すから










忘れられない、あなたのことを




















また




















早くあなたに会いたい


























ABOUT U

























あれは真夏の夜





あなたは久しぶりに、いや、一年振りに私の所へ来てくれた





嬉しくて、嬉しくて、涙が目に溜まった




















「晋、助・・・・」















「よォ、元気そうじゃねェか」




















そう言うと晋助は呆然としている私の腕を掴み



行くぞと言わんばかりに腕を引っ張られた






「な、何いきなり!?」




「良いから来い、今日が何の日かぐれェわかんだろ」















今日は何の日か




そうだ、お祭り




晋助が大好きな、祭の日だ






「行くんだろォ?」



「・・・うん」











本当はあんまり私はお祭りが好きじゃない




人込みが嫌いなの




でも、あなたがいるから




少しでも一緒にいたいから、行く






あなたとなら、祭も好きになれる




































前言撤回、




やっぱり私はお祭りは好きになれそうにない







「晋助」




「んだよ」




「あのさ・・・」











何から話せば良いんだろう




会う前までは、今度会ったら何を話そうかちゃんと決めてた




でも会った瞬間にそんな事忘れちゃった




































ドーン・・・




































が俯きそんな事を思っていると



突然空が明るくなった










「・・・?」




「花火じゃねェか」










晋助は楽しそうに空を見上げ



人込みに飲まれそうになっていたの手をギュッと握った






「離れんじゃねェ、



「ぅん、ごめん」

























愛しい










愛しいよ










ホントは、もう何処にも行かないで





私の傍に居て




そう言いたい

























「なァ

























晋助がなにか言おうとすると一番大きな花火が上がった




































愛してるぜ




































「ぇ・・・?」

























晋助の声は花火の音と周りの人のざわめきでかき消されには聞こえなかった




































花火が終わって




屋台で買った食べ物を食べてから家へ帰った




その夜は一枚の布団で一緒に寝た















とても幸せだったけど




















次の朝、私が起きた時にはあなたはもういなかった









































今、何処に居るんだろう










ちゃんとご飯は食べているんだろうか















もう何度もあなたのことを考えてる










独り占めにしたいとは思ってないけど



他の女の子には優しくしないで



出来る限り、話さないで










はだるい身体を起こし台所に向かいコップ一杯に水を注いだ










あなたは、私が死んだら泣いてくれる?



安っぽい映画みたいに死んでしまえば



あなたは泣いてくれるんだろうか



まず一、それに気付いてくれるんだろうか










水を口に含み、ゆっくりとそれを飲み込むと



まだあまっている水を流した















あの日、花火の音にかき消された言葉




すぐ聞き返せばよかった




































お願い










もう一度会いに来て




















もう一度あなたに会いたい





















---END---

一日遅れだけどおめでとー!晋助ぇーーーー!!

愛してるわー!!全然書き方わかんないけどォ!!